定員の増加

 

OECD加盟諸国と比べた人口千人あたりの医師の絶対数の不足、また、現行の都市部の病院に集中してしまいがちな臨床医制度、医療リスクによる特定の診療科の医師数の少なさ、などの様々な理由により、小児科、救急科、産婦人科、地域医療などを中心とする医療現場における医師不足が言われて久しい現在です。

 

医師不足を解消するためのいくつかの政策の一つとして、2009年度から(一部の大学では2008年度から)、私立国公立の医学部の定員が増加されています。

この医学部の定員増加は地域医療の医師不足を解消するためにも、主に地域枠、または、研究医の定員増加によります。

地域枠とは、地元出身者、または、地元の高校卒業者、という条件がある場合と、ない場合があります。

ただ、どちらの場合も、卒業後一定期間、地元の医療機関で地域医療に従事するという条件で奨学金が賃与されます。

最近の5年間で定員が15パーセントぐらい増加しています。

 

 

 

私立国公立の医学部の定員

年度
定員人数
2007年度
7625人
2008年度
7793人(168人増)
2009年度
8486人(693人増)
2010年度
8846人(360人増)
2011年度
8923人(77人増)
2012年度
8991人(68人増)

 

 

 

 

    • 近年の動向

 

少子化による受験生の減少にも関わらず、近年の医学部人気のため私立の医学部の志願者数は年々増加傾向にあり、最近の5年でも10数パーセントくらい増加しており、私立の医学部の受験がとても厳しいという現状が存在します。

ただ、そうは言いましても、志願者数が増えた分、その分だけ年々受験の難易度が増しているわけでは決してありません。

 

といいますのは、@定員の増加、でも触れましたように、最近の5年間で定員が15パーセントぐらい増加しています。

また、定員の増加の大部分が奨学金が貸与される地域枠のため、国公立の医学部の志願者で私立を受験する受験生が増加しています。

その分私立の医学部の志願者数が増加しているわけですが、国公立の医学部の志願者は結局は大部分は国公立の医学部に入学するため、志願者数の増加は見かけ上の数字でもあり、いわゆる実質倍率はそれほど上がっていないと考えることができます。

 

もちろん一昔前(20年位前、現在受験生である世代の親御さんが受験生の時代)と比べますと、はるかに私立の医学部の受験の難易度は上がっています。

ただ、2005年度前後ぐらいからは、受験が厳しいことは間違いありませんが、受験者が増加した分だけ年々受験の難易度が高くなっているわけでは決してありません。

 

しかしながら、国の政策としての、現在の医学部の定員増加は最長でも2018年度まで、となっていますので、今後は最近5年くらいと比べますと定員はそれほど増加しないと考えられます。

一方で、医学部人気のため、私立の医学部の志願者数はさらに増加する可能性が考えられます。

ですから、最近5年くらいの受験の厳しさ以上に、今後私立の医学部の受験がさらに厳しくなる可能性が存在します。

 

対策を重要視しすぎるあまり、または、志望校に特化しすぎた学習方法のため、力をつける、という当たり前のことがないがしろにされることがあります。

受験の厳しさがさらに増す今後、対策や志望校に特化した学習ももちろん必要ですが、以前にも増して、きちんと力をつける、というある意味当たり前のことがより一層重要になってくると思われます。詳しくは、3私立の医学部に合格するための3大要素(詳しくはこちら)をご覧ください。

 

 

 

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