• @入試制度

 

私立の医学部の入試制度は、大きく分けると次の三つになります。

 

一般入試

推薦入試

センター試験利用入試

 

 

 

 

一般入試:一番、定員や志願者が多い試験形式です。ただ、大学により、問題の傾向や難易度が異なり、それだけでなく、マーク式なのか、記述式なのか、また、同じ記述式でも答だけなのか途中過程も書かせる形式なのか、解答の形式も様々です。

ですので、情報収集が重要であり、当予備校では、大学別の詳細な資料をご用意いたしております。

また、国公立の医学部より早めに対策を始める必要があります。

 

推薦入試:推薦依頼校(いわゆる指定校推薦)と公募制があります。推薦入試とは違いますが、AO入試もあります。私立の大学全体では、7割くらいで実施されていますが、私立の医学部では、獨協医科大学と金沢医科大学の2校だけで実施されています。

 

センター試験利用入試:一般入試よりも倍率が高いので、一般的にはとても厳しいと思われていますが、意外に狙い目の試験制度です。

 

 

 

 

 

一般入試

 

一番、定員や志願者が多い試験形式です。

ただ、大学により、問題の傾向や難易度が異なり、それだけでなく、マーク式なのか、記述式なのか、また、同じ記述式でも答だけなのか途中過程も書かせる形式なのか、解答の形式も様々です。

 

例えば、帝京大学のように、選択科目によっては数学(数学を選択する場合は、数学TAUBまでで、VCは必要ありません。)や理科を選択しなくていい大学もあれば、藤田保健衛生大学の後期(2013年度から)や東海大学の2校だけですが、理科が1科目だけでいい大学もあります。

 

また、金沢医科大学、埼玉医科大学、東京医科大学、杏林大学、獨協医科大学、東邦大学、川崎医科大学のように、全教科がセンター試験と同様マーク式、という大学もあります。

ただ、同じマーク式でも、問題の傾向は大学により様々です。

 

金沢医科大学は、数学は、数学Aの平面図形の分野に関わらず、図形が関係する問題がよく出題されますが、一方で、小問集合の形式で出題されますので、センターほどの誘導があるわけではありません。

ただ、2012年度は誘導付きの問題の量が増加しました。

センター試験のような誘導形式の問題の方が得意という受験生は、金沢医科大学は狙い目です。

英語は、センタータイプの問題がよく出題されます。

 

愛知医科大学藤田保健衛生大学の問題を比較しますと、様々な違いがあります。

例えば難易度としましては、愛知医科大学の問題の方が難しめです。

特に、数学の難易度が大きく異なり、愛知医科大学の数学は私立の医学部の中でも少し難しめですが、藤田保健衛生大学の数学は逆に入試問題としてはやや易しめの問題が出題されます。ですから、数学が苦手な受験生は、藤田保健衛生大学の方が狙い目です。

藤田保健衛生大学の数学はやや易しめではありますが、一方で、中身は数学の問題として解くことができますが、物理的な問題が出題されやすい傾向があります。そして、答だけを書く解答形式ですので、計算ミスは許されません。

愛知医科大学は、化学や生物の問題も私立の医学部の中で難しめの難易度です。

 

また、順天堂大学の医学部は、多くの問題がマーク式であり、残りの記述式の問題が数学と英語ではとても特徴的な問題が出題されます

。記述式の問題としては、数学は、定義を書かせたうえで、頻出の公式や法則を証明させる問題が毎年出題され、英語は、ほとんどの私立の医学部では出題されない自由英作文が毎年出題されます。しかもとても多い分量の英作文を書かさせられます。2011年度までは、25行、2012年度は22行です。

理科(物理、化学、生物)の記述式の問題は、数学、英語と違って、特徴的な問題ではなく、むしろマーク式の問題よりも解きやすい問題が多く出題されます。

 

一方、大阪医科大学のように、全教科で、全ての問題が記述式で、そして、国公立タイプの骨のある問題が出題される大学もあります。

 

このように、問題の傾向や難易度だけでなく、解答形式も含めて、大学により問題の特徴が大きく異なります。

ですので、情報収集が重要であり、当予備校では、大学別の詳細な資料をご用意いたしております。

また、国公立の医学部より早めに対策を始める必要があります。

 

とはいえ、例えば、一般的な受験勉強において、センターの問題を解くために必要な基礎力とセンターと同じ範囲の2次の問題を解くために必要な基礎力は決して変わらないのと同様、大学ごとの問題の特徴が大きく異なっても、問題を解くために必要な基礎力は決して変わりません。

情報収集や大学ごとの対策は言うまでもなくとても重要ですが、力をつけるということがないがしろにされては意味がありません。

力をつけることが重要であるといいましても、どの大学の入試問題でも通用するような万能な学力を求めるわけではもちろんありませんし、そして、学習の効率を最大限追及することは重要であることも言うまでもありません。

 

私立の医学部の受験勉強において、「力をつける」、「志望校を選ぶ(情報、資料)」、「大学ごとの対策をする」の3つをバランスよく進めることがとても重要になります。

詳しくは、3私立の医学部に合格するための3大要素(詳しくはこちら)をご覧ください。

 

小論文や面接も大学により様々です。

小論文で扱われる内容は、小論文を課すすべての大学が医療系の内容を扱うとは限りません。年度にもよりますが、半分前後の大学が医療系の内容になり、残りは、自然科学や福祉関係、時事問題(高齢化社会、少子化、情報化社会、環境問題など)などの内容になります。

与えられた課題文を読んだうえで問に答える課題文型や、与えられたテーマについての意見を述べるテーマ型や、中には通常の小論文とは思えないような内容のもの(例えば、順天堂大学、最近の愛知医科大学)もあります。

 

面接も、個人面接やグループ面接やグループ討論など形式は様々ですどの志望校でも聞かれる定番の質問以外に、志望校によりよく聞かれる質問は異なります。

面接の対策ももちろん必要ですが、一般入試はあくまでも筆記試験の得点が多くの大学で重視されます。

 

下の表は、愛知医科大学の「現役生と高卒生の志願者と合格者」の割合です。

一般的には、私立の医学部の中位校では、一般入試における現役生の合格率は約1割です

。一番多いのは、1浪であり、次は2浪です。

現役生が一番合格しやすい試験形式は推薦入試です。

推薦入試、AO入試(詳しくはこちら)をご覧ください。

 

 

 

 

愛知医科大学の「現役生と高卒生の志願者と合格者」の割合

年度
 
現役
1浪
2浪
3浪以上
2012

志願者

17.3
26.5
21.1
35.1
合格者
10.8
41.5
25.1
22.6
2011
志願者
16.3
25.8
21.7
36.2
合格者
13.4
38.5
24.1
24.0
2010
志願者
16.4
29.1
21.4
33.1
合格者
12.5
43.5
25.5
18.5
2009
志願者
19.2
28.9
21.3
30.6
合格者
4.9
37.0
27.5
30.6
2008
志願者
17.2
29.2
23.4
30.2
合格者
9.5
37.7
29.1
23.7

 

 

 

 

 

推薦入試、AO入試

 

推薦依頼校(いわゆる指定校推薦)と公募制があります

。推薦依頼校の場合は、私立の医学部でなければ基本的に倍率が1倍ですが、私立の医学部の場合は、1倍から2倍ちょっとまで幅があります。

推薦入試とは違いますが、AO入試もあります。

私立の大学全体では、7割くらいで実施されていますが、私立の医学部では、獨協医科大学と金沢医科大学の2校だけで実施されています。

 

現役生が一番合格しやすい試験形式は推薦入試です。

それにはいくつか理由があります。

推薦依頼校と公募制を合わせますと、推薦入試を実施している大学の約半分においては、高卒生(多くの場合1浪まで)も受験できますが、残りの半分の大学は現役生しか受験することができません。

競争相手として、一般入試の合格者の9割前後を占める高卒生がいないわけですから、現役生にとってはとてもねらいやすい試験になるわけです。

また、試験科目や試験範囲、問題の難易度も関係があります。

数学は一般入試では、多くの大学では、数学Vまたは、数学VCまでが試験範囲ですが、推薦入試の場合は、一般入試よりも試験範囲が狭い大学が多く、問題の難易度も易しめです。

また、理科は、受験直前まで教科書の範囲が終わらない高校がとても多く、現役生と高卒生で理科の完成度が大きく差が付きやすいですが、そのような理科が多くの推薦入試では受験科目ではありません。

試験科目は、多くの推薦入試では、数学、英語、小論文、面接(一部の大学では理科も)という試験になります。

推薦入試の筆記試験の問題は一般入試よりは、試験範囲が狭いことが多く、易しめで、かつ、理科が必要ないことも多いですので、基礎力を固め、そのうえで、推薦入試の過去問を中心とする対策を行うことにより、一般入試よりも合格の可能性を上げやすい、ということが出来ます。

 

 

 

 

公募制推薦

 
2013年度
2012年度
大学
受験資格
評定
募集人員
募集人員
受験者数
倍率
岩手医科大学 一般推薦 1浪まで 4.0以上 20 20 79 4.0
地域枠特別推薦 1浪まで 4.3以上 15 15 57 3.8
獨協医科大学 地域特別枠 1浪まで 4.0以上 10 10 57 2.2※
埼玉医科大学 1浪まで 4.0以上 約10 約10 38 3.5
東京女子医科大学 現役 4.1以上 約20 約20 61 2.8
東京医科大学 一般公募推薦 現役 4.0以上 20以内 15以内 71 4.7
茨城県地域枠特別推薦 1浪まで 4.0以上 8以内 7以内 19 2.7
金沢医科大学 1浪まで 3.8以上 約20 約20 91 3.8
愛知医科大学 現役 3.7以上 約15 約15 49 2.9
藤田保健衛生大学 高校推薦 1浪まで なし 15 20 240 11.4
大学課程履修者 なし 約5 5 74 18.5
関西医科大学 特別枠 現役 4.0以上 約10 約10 47 4.7
近畿大学   1浪まで なし 30 25 581 12.6
兵庫医科大学 一般公募制推薦 現役 3.8以上 約15 約15 59 3.9
地域指定制推薦 1浪まで 4.0以上 5以内 5以内 37 7.4
川崎医科大学 特別推薦 4浪まで なし 約20 約20 84 4.2
久留米大学 地域枠推薦 1浪まで 3.8以上 約10 約10 56 5.6
福岡大学 推薦A方式 1浪まで 3.7以上 25 25 155 6.5
地域枠推薦 2浪まで 3.7以上 10 10 58 5.3
産業医科大学 1浪まで 4.3以上 20以内 20以内 77 3.9

 

 

獨協医科大学の倍率の※:募集人員、受験者数、倍率の数字が一致しませんが、公表されている数字を記入しております。

他の大学でも、募集人員、受験者数、倍率が必ずしも一致していませんが、合格者数が募集人員より若干多くなっているためです。

 

  • 藤田保健衛生大学の※:4年生以上の大学卒業(見込)者。2013年4月1日現在、満35歳以下の者。

 

 

 

 

 

 

センター試験利用入試

 

 

センター試験利用入試は、倍率が高い割には狙い目の試験形式です。

下の表は、藤田保健衛生大学のセンター試験利用入試合格者の得点です。

センター試験の全教科の平均点が2010年度、2011年度、2012年度の順番で上がっているため、平均得点率も同じ順番で上がっていると思われます。

国語が必要ではありますが、いわゆる私立型とほぼ同じ教科数ですので、国公立の医学部と比べますと、同じ得点率でもハードルは若干低いと思われます。

いわゆるボーダーラインである合格最低点の得点率は例年82から84%ぐらいだと思われます。

一般入試では合格できなかったけれど、センター利用では合格できた、という受験生もいます。

倍率が高い割には、センター試験利用入試は狙い目です。

合格者最低点と合格者平均点の意味を明確にしておきましょう。

合格者最低点がいわゆるボーダーラインだと考えてください。

試験をするたびに当然合格者が入れ替わってもおかしくありませんが、合格者の上位は何回試験をしたとしてもあまり入れ替わらないそうです。

ですから、合格者平均点を超えると合格者の上位になりますから、合格者平均点は、いわゆる合格濃厚ラインだと考えてください。

ですので、あくまでも下の表の数字は、合格者最低点を気にしていただければと思います。

 

 

 

 

藤田保健衛生大学の「センター試験利用入試合格者」の得点

年度
最高点
最低点
平均点
2012
677.0(96.7%)
605.0(86.4%)
626.3(89.5%)
2011
667.2(95.3%)
591.4(84.5%)
608.5(86.9%)
2010
656.2(93.7%)
573.2(81.9%)
594.2(84.9%)

700点満点。

 

 

 

 

 

 

 

 

A入試問題の大きな傾向

 

 

 

 

センター試験が必須ではありません。

 

私立の医学部の試験方式には、センター

試験を利用した方式、いわゆる、センタ

ー利用というものもありますが、一般入

試に絞った場合は、試験科目は、帝京大

学のような一部の大学を除けば、数学、

理科、英語の3教科になります。

ですので、センター試験が必須の国公立

の医学部の場合と比べますと、試験教科

数が少なく教科数における負担が大きく

異なります。

 

 

 

 

 

典型的な標準問題と典型的な応用問題がよく出題されます。

 

大学によって問題の傾向は大きく異なりますが、一方で、典型的な標準問題や典型的な応用問題がよく出題されるという傾向、特徴が存在します。

 

典型的な標準問題というのは、数学や理科の場合であれば、典型的な解法で機械的に解ける問題のことであり、典型的な応用問題というのは、少し難しい問題集には載っているような、言い換えると、難易度は、やや難だが、どこかで見たことがあるような問題のことです。

私立の医学部で出題されやすい典型的な標準問題や典型的な応用問題は、勉強量が得点に結びつきやすい問題ということもできます。私立の医学部で出題されやすい典型的な標準問題や典型的な応用問題は、勉強量が得点に結びつきやすい問題ということもできます。

ですから、私立の医学部では、基礎を固めた上で、典型的な標準問題と典型的な応用問題を反復練習することがとても重要です。

 

 

 

 

理科の配点が大きいです。

 

通常は、例えば、数学300点、理科2科目で400点というように理科1科目の配点は、数学より少ない場合が多いですが、私立の医学部の場合は、半分程度の大学で、数学100点、理科1科目100点のように、理科1科目の配点が数学と同じです。

理科2科目の配点は数学の2倍もあるわけです。

理科を制する者は、私立の医学部を制するというと、少し言い過ぎかもしれませんが、理科がとても大きなウエイトを占めます。

多くの高校の理科の授業は、受験直前まで終わりません。

ですから、現役生と高卒生で、理科の完成度は大きな差が付きやすくなります。

したがって、現役生で合格するためには、特に、理科の学習を早めに始めることがとても重要になります。

 

 

 

 

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