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2023年06月19日

模試の予想偏差値、差がつきやすい問題(設問)「化学」

今回の模試だけでなく、本番の入試問題でも、思っているよりも連動しない形で問題が作られていることは多くなります。さらに、見た目よりも易しい設問、または、難易度が高い設問の後ろに、全然関係ない設問、または、関係はありますが易しい設問がありますのも普通になります。

模試の予想偏差値、差がつきやすい問題(設問)「化学」

目次

模試の予想偏差値、

差がつきやすい問題(設問)

見た目が難しい問題、見慣れない問題

模試の予想偏差値

以下に参考に、化学の設問ごとの予想偏差値を書きます。ある設問が出来ていても、易しい設問で取りこぼすこともありますので、少しわかりにくい言い方かもしれませんが、下記の予想偏差値は、各設問が出来ているときに取れる予想偏差値というよりは、各設問が出来ているときの自分の実力の予想偏差値であると考えていただければと思います。

大問1:化学結合、電子配置、結晶

問1基本的な用語の穴埋め:40~45、問2(1)Caの原子番号:45、(2)Caの電子配置:45、問3(1)電子式:45、(2)基本的な用語:45~50、問4アルカリ土類金属元素のイオン結晶の融点の比較、そして、その理由を選択肢から選ぶ:50~55、問5(1)結晶格子の名前:45、(2):単位格子の編の長さと原子半径の関係:50、(3)結晶の密度:55、(4)結晶の相転移による密度の関係:(a)(b):65~70

問4のアルカリ金属元素のイオン結晶の融点は、理由を選ぶ選択肢がありますので、それほど難易度は高くありませんが、もし、選択肢がない状態で、融点の最小を答えるとすると、難易度は上がり、偏差値60以上になります。問5(4)(a)は、密度の関係を計算で示すのではなく、面心立方格子と六方最密構造はいずれも最密構造である点を使って、何も計算せずに答が書けるといいでしょう。

大問2:酸塩基、逆滴定

Ⅰ問1(1)強酸のpH:45、(2)弱酸のpH:50~55、問2弱酸の加水分解のイオン反応式:50~55、問3塩の液性:50~55

Ⅱ問4弱塩基遊離:50~55、問5実験器具:50、問6中和滴定:55、問7逆滴定の指示薬:60~65、問8逆滴定の計算問題:65~70

大問3:酸化還元

問1還元される物質:45、問2酸化数:45、問3見慣れない場合の酸化数(1)55、(2):65、問4化学反応式から酸化剤を選ぶ:50~55、問5酸化還元滴定:60

大問4:希薄溶液の性質

問1穴埋め:45~50、問2法則の名前:50、問3ファントホッフの法則を使った浸透圧の計算:55、問4(1)ファントホッフの法則を使わない浸透圧の計算:55、(2)平均分子量:55、(3)細管の体積が無視できないときの浸透圧:65~70、問5沸点の大小:50~55、問6蒸気圧降下と沸点上昇のグラフ:55~60、問7沸点上昇の計算問題:65~70

差がつきやすい問題(設問)

大問1:問4もし選択肢がない場合に、アルカリ土類金属元素のイオン結晶の融点の大小を決めるとすると難易度は高めで、差がつきやすい設問になります。偏差値60以上の難易度になります。問5(4)(a)計算せずに答えることが出来ますと、実力として、偏差値70あると思っていただいていいと思います。

大問2:問3塩の液性、問7、逆滴定の指示薬、問8逆滴定の計算問題

問8は、多くの問題集に載っています例題的な問題集です。決して難しくはありませんが、一方で、易しくもありませんので、多くの受験生にとっては、差がつきやすい設問です。

大問3:問3(2)見慣れない酸化数の設問です。誘導がありますが、乗りにくい誘導ですので、差がつきやすい設問になっています。

大問4:問4(3)細管の体積が無視できない場合の浸透圧を定性的に考察する設問です。体積が無視できないと、溶液の体積が増加することに気づくかどうかになります。問7沸点上昇の計算問題です。同様の問題として、溶媒の質量が未知数である凝固点降下の問題がありますが、難易度は高めになります。溶媒の質量が未知数である沸点上昇のこの設問も、難易度が高めで、差がつきやすい設問です。

通常、記述模試の平均点は40弱くらいです。第1回記述模試の化学は易しめですので、平均点は、45くらいになるかもしれません。平均点が40弱くらいの場合は、得点が70点くらい取れれば、偏差値70くらいになりますが、今回は、80点くらいとっても、偏差値70を超えないかもしれません。ただ、平均点が高くなった分、偏差値は出にくくなりますので、今回の化学は、偏差値が67.5くらいあれば、通常の記述模試であれば、偏差値70位取れていると思っていただいてもいいと思います。

見た目が難しい問題、見慣れない問題

今回の模試だけでなく、本番の入試問題でも、思っているよりも連動しない形で問題が作られていることは多くなります。さらに、見た目よりも易しい設問、または、難易度が高い設問の後ろに、全然関係ない設問、または、関係はありますが易しい設問がありますのも普通になります。

見た目が難しそうな問題、または、見慣れない問題は、むしろ逆に中身が易しいことは多くなります。その理由について書きます。出題者の気持ちを考えてみましょう。見た目だけで物事を判断する受験生と、見た目だけではなく中身も考慮する受験生では、後者の受験生に来てもらいたいと思うのは、ある意味当然のことです。もし、見た目が難しそうな問題で、かつ中身も難しい問題の場合は、受験生が、見た目に負けたから解けなかったのか、中身の難しさによって解けなかったかが判断しにくくなります。一方で、見た目が難しいだけで、中身が難しくない場合は、中身も考慮すれば解ける可能性が高いですので、見た目だけで物事を判断する受験生と中身も考慮する受験生を区別しやすくなります。このような理由で、見た目が難しそうな問題、または、見慣れない問題は、むしろ中身は易しいことは多くなるはずで、実際の入試問題で、そのような問題は多く見られます。ですので、問題の見た目、途中に解けない設問があるだけで、弱気にならないようになるととてもいいと思います。

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